歴 史
法秋雄弁会の源流である日本大学雄弁会は荒川五郎氏が同志を集めて組織し、1890年(明治23年)に誕生したといわれています。その後、法学部をはじめとし、経済学部、文理学部、商学部、国際関係学部などに活動の範囲を拡げ、日本大学において大きな存在感を示していきます。
明治・大正・昭和には地方遊説や模擬国会など様々な名物行事を、昭和後期・平成初期には桜門杯争奪全日本学生弁論大会やチェリーディベート大会などを開催し、全関東雄弁連盟といった弁論部の連盟組織にも参画するなど活発に活動を行っていました。そして学生時代をこの雄弁会で過ごした方々は社会の各界で大いに活躍されてきています。
しかし、雄弁会の歴史には、戦争や学生闘争、趣向の変化などにより幾度の困難が立ちはだかり、会の存続が危ぶまれた時期が幾度もありました。現在の「法秋雄弁会」も会の存続が危ぶまれましたが、2014年度に有志学生が集い、今に至ります。幾度の困難がありましたが、日本大学雄弁会の伝統・精神は、各界で活躍されているOBの方々や私たちの中で今なお活き続けています。
図書館で調べれば、もっと詳しく知ることができます。
参照文献:日本大学雄弁会史誌、桜門雄弁、日本大学百年史など
雄弁会出身者・OB
年 表
1890(明治23年)日本大学雄弁会発足 ←荒川五郎氏が同志を集めて組織
1914年 第1回模擬国会開会(日大名物行事に発展)
1937年 「啓成会」と名称を変更
1941年 戦争の激化により活動休止
1947年 活動の再開
1948年 復活第1回模擬国会開会
1968年 学生闘争により活動停止
1977年 日本大学雄弁会復活、大会出場・優勝も果たす
昭和末期~平成初期
全関東雄弁連盟にも所属し、活発に活動。弁論界が大いに盛り上がる。
桜門杯争奪全日本学生雄弁大会やチェリーディベート大会の開催。
しかし、次第に本会の活動規模が縮小。
1999年 チェリーディベート最終開催か
2001年 第20回桜門杯争奪全日本学生雄弁大会、最後の開催か→休止
2004年 経済学部弁論部(経夏雄弁会)廃部
日本大学雄弁会は実質、法学部所属「法秋雄弁会」のみに
2013年 日本大学雄弁会 休部
日本大学法学部「法秋雄弁会」も会員退会により、会員ゼロのまま次年度へ
2014年 日本大学法学部学生組織 政経塾解体 →塾生が法秋雄弁会に移籍する形で「法秋雄弁会」再出発。
「法秋雄弁会」の名のもと新入生計7名が入会
2015年 かつての雄弁会の再興を目指し、弁論活動再開。
約5つの弁論大会に弁士派遣、学習院大学の弁論大会では準優勝を果たす。
参考文献:日本大学雄弁会史誌(桜門雄弁クラブ)、引継資料より