今回より桜門杯大会の特色などをいち早く皆さんにお伝えし、15年ぶりとなる本大会を皆さんと共に形作ってまいりたいと思います。今回は弁論について、桜門杯の目的について紹介します。応募の際は発表要旨(約400字)の提出をお願いする予定です。出場希望の方はぜひ、大会概要とあわせて読んで理解を深めていただき弁論作成に取り組んでいただければと思います。 ●弁論について
今回の桜門杯の大会趣旨前段には「弁論の優位性」や「真の弁論」、「大会の目指すもの」について記載されています。ここで語られることは弁論界の皆さんには当たり前のように感じられるかもしれませんが、公開時にはぜひ改めて前段を読み返して、根本に立ち返って考えてほしいと思います。一部分を要約して申し上げれば、真の弁論は弁士のいる理想と聴衆側のいる現実との衝突に出発し、弁舌をもってその調和を計ろうとする所に必要を生ずるものです。私たちが目指すのはその理想と現実が出会う場をつくりあげることであり、その場で出会うのは発表者と聴衆の皆さんということになります。そのため、最高の出会いをこの大会で披露するには発表者と聴衆のご協力が不可欠です。 また、文部科学大臣杯全国青年弁論大会のホームページには「弁論の方法」が紹介されています。初心者の方には弁論とはどのようなものなのか参考となるページです。ぜひ、ご参照ください。また、弁論に関して相談や質問を随時受け付ておりますので、twitter,facebookもしくは[email protected]にて、直接メールでお問い合わせください。 ●桜門杯の目的について 大会趣旨の中段には「大会目的」が記されています。この大会目的はより発表者や聴衆の皆さんに桜門杯を理解していただき、共にこの大会を作り上げていただきたいという願いを込めたものです。ここでは一部のみを紹介します。 私たち法秋雄弁会は「日本の未来・世界の未来を切り開く人材の養成をもって社会に貢献する」ことを基本的な理念として活動をしています。今回の桜門杯大会もその理念に則って企画をおこないました。この大会において「弁論」はその「人材の養成」の一つの役割を担うことを期待しています。 私たちはこの弁論の調査・分析・議論・原稿作成・演練(発表練習)などの一連の準備作業に社会人基礎力の構成する能力や能力要素が大きく関わっていると考えます。発表者のみなさんには社会人基礎力の「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」を意識して、一連の弁論の作成に取り組んでいただきたいと思います。そして、この社会人基礎力という着眼点が計画的な作成、一次情報への取り組み、多様な意見への理解などにつながり、この「弁論」作成がより良い成果となることを期待します。この取り組みが従来の弁論作成にどのような変化をもたらすことが出来るのか、どのような弁論成果が得られるのか注目です。 今回は弁論について、桜門杯の目的についてご紹介しました。ぜひ、大会概要の公開時にはこちらで紹介したことを参考に読み進めていただければと思います。 次回は発表者に求めることや発表形式、審査基準などについて紹介します。 |